代表挨拶

プロジェクト設立から間もなく30年、タイは経済成長し、その社会、生活も大きく変化を遂げました。学校も中学まで義務教育となり、教科書、授業料などは高校まで無償、毎年制服代などの支援が政府から届くようになりました。周辺に生徒寮も増えました。

 

プロジェクトでは、働きながらでないと就学できない困窮家庭の青少年を受け入れることにし、2015年より、暁の家は職業訓練センターとして新たな運営をスタートすることにしました。

 

プロジェクト発足当時55万人と言われた山地民の人々は、現在では100万人を超えていると言われています。そのうち2割から3割の人々はまだタイ国籍を取得していません。重労働に見合わない収入に見切りを付け出稼ぎに行く人、賃仕事の得やすい都市郊外へ移住する家族も増えました。

 

山地民の人々が山間地で独自の文化を守り、環境と共生しながら人としてより豊かな生活が出来るよう、プロジェクトは教育面、農業環境面での支援を続けていきます。日本の支援者や見学者、研修生の皆さんとも協働しながら互いに学び合い、共生していく社会を目指します。

 

2016年7月10日 中野穂積

略歴

 

1956年生まれ 青山学院大学卒

1984年 初めてタイ山間部を訪れる

1987年 タイ、チェンライ県メースワイ郡ティンドーン村に現地の人々の協力を得て、リス生徒寮を設立

 

以来30年以上山岳民族の子供たちの教育支援にたずさわっている。

 

受賞歴

 

1991年 第3回 毎日新聞国際交流賞

              ソロプチミスト国際奉仕賞

1992年 日本青少年会議所トイップ大賞文部大臣賞

2010年 外務大臣表彰